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皐月 水田の中の空を そして 水田の薄明マジックアワーを

 

 皐月も半ばを過ぎたこの時期は、名松線沿線の田畑があらたな表情で季節の調べをかなでます。

 とりわけ早苗が植えられ水田は、水面に映りこむ山々に縁どられた空が、頭上と眼下にひろがる天空の距離感をゼロにしてしまったような、非日常的空間の奥行きを演出します。

 一方、渓谷の岩間を奔る清冽な水流をまたいだ橋梁、そのまぢかまで迫る山ひだでうねり渦巻く新緑の勢いは日ましにたかまりを見せます。

 また、水田を眼下に見る伊勢鎌倉駅では松阪行き列車の発着が粛々と行われます。カミンズ製C‐DMF14HZA(330㎰/2000rpm)ディーゼルエンジン音が、周囲の静寂を貫き響きます。

 山あいの畑では収穫期を迎えた麦の穂があたり一帯を黄金色に染め、麦秋の到来をつげます。

 日長へとむかうこの時期、薄明のマジックアワーに包まれた水田は昼間の相貌(顔つき)を一変させます。

 この季節ならではの様々な自然の調べを車窓に映じ、今日も単行列車が走り来たり走り去ります。





















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